2012/01/05

子ども全国ネットに繋がってくださっているみなさまへ

新しい年を迎えて、この一年がどんなにか大切かという思いで
身の引き締まる気持ちでした。
昨年は3.11以降、何を信じていいのか分からない中で、
こどもたちや未来を守るため、必死で頑張り、駆け抜けた日々でした。
きっと、みなさんもそれぞれが奮闘の日々だったことでしょう。
本当にお疲れさまでした。

放射能のことが話せない孤独感、必死で動いてもがいて、
不安の中でとにかく走り続けて、時には疲れきってしまったり。
でも、みなさんと繋がれたことが私たちにとっても大きな支えとなりました。

私たち、子ども全国ネットの運営スタッフも、
子育てや仕事をしながらミーティングを企画準備し、
連日の行政交渉、夜中のSkype、情報収集と奮闘してきました。
それもこれも、全国で繋がったみなさんたちの活動に励まされたお陰です。

キックオフ時にたった1週間のネットだけの呼びかけに応えて
100団体以上も登録くださり、1000を超える賛同をいただき、
それぞれに熱いメッセージを寄せていただいたこと、
そのことにどれだけ励まされたことか。
1つ1つのメッセージにはお返事もお礼もお伝えできませんでしたが
本当にありがとうございました。

現在は、すでに268団体が登録、賛同は1750を超えており、今もまだ増え続けています

全国を見わたせば、各地に市民測定所も立ち上がってきています。
そして、食の安全を確保すること、がれき拡散防止、避難・保養受け入れ支援、防護予防の普及など、
子どもたちを放射能から守ろうとする私たちの活動はこれからが本番と言えます。

その一方で、メディアや国は、
文字通り「原発・放射能問題は収束」と年末に発表し、そういう方向で全てを進めている……
このことがこの一年への不安を呼びます。
けれども、正月から福島をはじめ各地で線量が上がったなどの報告もあり、
子どもたちを守ろうとする私たちにとって、安心できる状態でなどありません。

私たちは、つながりながら、しなやかに持続可能な活動にしていかなくてはと、
あらためて気持ちを引き締めています。

「つながること」

ネットワークであるからには、ここが要です。
ひとつひとつの団体、ひとりひとりの賛同者と繋がることで大きなうねりを呼び起こし、
共有することでより持続可能で即効性のある活動も可能になっていくでしょう。
また各地で、それぞれの団体がひとりひとりと、ひとりひとりが各団体とつながることで、
このネットワークは、より多くの人とつながることができます。

7月からの5ヶ月間では、重点的な動きをリードするだけで、
つながりを作ったり、取り組みを共有したりするところに手が及びませんでした。
今年は、お互いの活動情報や悩みを共有する場を増やし、
ネットワークとしてお互い支え合い連携していきたいと思います。

そのために、子ども全国ネット運営スタッフでは、
年末年始にわたって、「登録団体メーリングリスト開設」「各地の活動情報HP掲載」
および今月開催予定の「全国登録団体代表者ミーティング」の準備を進めてきました。

震災の被害に会われたみなさま、
福島県をはじめ原発事故の大きな影響を受けたみなさま、
そして、
この一瞬にも、原発事故のその現場で懸命に作業に取り組んでくださっているみなさまに
少しでも心やすらぐ日が多いことを祈りつつ、
すべての子どもたちのいのちと健康が守られる一年にするために
みなさまと繋がりながら努力することを誓って、
年頭の挨拶とさせていただきます。



子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク
 運営スタッフ一同

4 件のコメント:

  1. 素晴らしい活動だと思うと同時にこの活動が何故国家レベルで実現できないのか?という事が悔やまれます。今まで被災者の皆様への何か支援ができないかという事に加え、武田邦彦教授のブログを熟読しながら子供達をこれ以上被ばくさせない事への活動ができないものかと苦しんでいましたが、このHPを拝見してその何かの一つを見つけたような気がします。私は東京にいますので仕事をしながら現地でボランティア活動する事は困難ですが、正しい活動には何等かの形で可能な限りの支援をさせて頂きたいと思います。

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  2. 匿名さん

    心強いエールをありがとうございます。
    私たちは何も持っていないので、
    ほんとうに繋がることで生まれる小さなことを
    積み重ねていくしかできません。
    でも、そこから生まれるものの力を信じています。

    国家レベル、自治体レベルでやるべきことも
    同時にあると思います。
    それについての要求の声もあげつつ
    自分たちにできることを今年も重ねていきたいです。
    どうぞよろしくお願いいたします。

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  3. 現在支援が福島!と限定されているものが多く、現実的にホットスポットになっている宮城、茨城、千葉の一部が福島に並ぶほどの汚染があることから、もっと汚染されている場所を広げるという認識が重要かなといつも感じています。

    私の住んでいた(現在は避難しましたが)茨城県つくば市でも幼稚園の芋掘りですら一キロあたり350ベクレルの放射線物質が検出されていますが、基準値を超えないので大丈夫ですという幼稚園の通達があり、芋掘りは実行されました。
    過去に200ベクレルを超えると、持ち運びしたりはできなかった放射線廃棄物ですら、幼児に食べさせるような学校の行事が普通に行われており、これは公立幼稚園の行事であるため、学校教育の場で子どもが内部被爆させられているのが現状です。

    私達は本当に子どもを守ろうと頑張らなくてはいけないと感じています。
    避難先で、できるだけ多くの避難者を受け入れるように頑張っています。みなさん、一緒に頑張って子ども達を守っていきましょう!頑張りましょう!諦めないでやっていきましょう!

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  4. 幼稚園のいも掘りのおいもが350ベクレルだったとは!!
    「基準値を超えないので大丈夫です」という文書での通達をみたら、必死で避難したくなりますよね。「学校教育の場でこどもが内部被曝させられている現状」。。。牛乳の問題・お米の問題・地産地消の問題も深刻で、本当になんとかしたいです。
    またご指摘のとおり、県の枠をこえた取り組みが必要と私も思ってます。
    もしまだ出したら、全国ネットの登録団体に入っていただけたらと思います。

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