2012/03/11

「全国市民放射能測定所ネットワーク」がスタートしました!

  • 子ども全国ネット「100ヶ所プロジェクト」から

昨 年7月、子ども全国ネットのキックオフミーティングで掲げた、いくつかのプロジェクトの一つ「全国100ヶ所に市民食品測定所をつくろうプロジェクト」、 通称「100ヶ所プロジェクト」。放射能汚染から子どもたちを守っていくには、見えない放射能を測ることで可視化していくことが欠かせません。そこで、市 民測定所を全国につくろう!との思いで、このプロジェクトの種は蒔かれました。そして、8月、10月と子ども全国ネットミーティングを重ねる中で、福島で スタートしていた市民放射能測定所CRMSの協力もあり、「市民測定所をつくろう!」という動きは点から線へとつながっていきました。

  • 子ども全国ネットから生まれた「こどもみらい測定所」

い くつかの測定所が実際に稼働し始めた秋、子ども全国ネットの事務局運営チームの中からも「市民測定所をつくろう」という動きが生まれました。CRMSが東 京での拠点となる測定所を下北沢につくろうという動きと並行して、子ども全国ネット事務局メンバーの石丸さんを代表に「こどもみらい測定所」が12月に東 京・国分寺にオープンしました。子ども全国ネットから生まれた測定所ということで、子ども全国ネットの動きとも連動しながら、子どもを守る目線を大切に 「全国市民放射能測定所ネットワーク」の推進役を務める形で歩み始めました。開所後、こどもみらい測定所へは、北は北海道から南は九州まで、全国から市民 測定所をつくろうとする方々が見学に訪れています。(こどもみらい測定所には現在2台の測定器があり、一台は「アースデイ東京タワーボランティアセン ター」へ集まった寄付金によって、一台は代表の私費で購入されました。)

  • 「全国市民放射能測定所ネットワーク」へと発展

こ うしてスタートした「こどもみらい測定所」および「CRMS」を核として、全国で稼動し始めた測定所や開設に向けて動き始めた団体などが秋の深まりと共に つながり始めました。その数を10から20へ、そして50ヶ所へと増やしながら、具体的な情報共有や連携に向けて動き始めたのです。そして、この2月、市 民測定所のネットワークとして正式に発足しました。これをもって、子ども全国ネットで当初掲げたプロジェクトの一つ「100ヶ所プロジェクト」は、「全国 市民放射能測定所ネットワーク」として発展解消します。また、それぞれの測定所とは、子ども全国ネットのネットワーク登録を通して、各地の団体とつながり ながら活動していく方向を提案していきます。

  • 「全国市民放射能測定所ネットワーク」の役割

各 地で立ち上がりつつある市民測定所ですが、どの団体も手探りでの開設および運営を余儀なくされる中で、仲間の団体・測定所による情報やアドバイスほど貴重 なものはありません。機器の選定や測定方法の実際、寄付集め、設置場所の条件etc. 10月にメーリングリストをスタートさせて以来、毎日たくさんの情 報がやりとりされ、後に続く測定所がそれによってどれほど助けられて開設に至り、運営・測定に至っているかは、誰の目にもあきらかでした。測定所が開設・ 運営されるには、資金面の支援も大事ですが、こうした相互の情報交換や相互支援が非常に重要であることを知りました。また、今後、測定所・測定情報の可視 化、測定精度向上のための各種取り組み、測定値情報の共有・公開、ゲルマニウム半導体検出器によるクロスチェック体制づくりなど、「全国市民放射能測定所 ネットワーク」に期待される役割の大きさを痛感せずにはおられません。

  • 「100ヶ所プロジェクト」へいただいたご支援、ありがとうございました。

測 定所を開設するには高額な測定器の購入を含め、1ヶ所につき数百万円もの費用がかかります。当初、市民測定所を各地にオープンするための資金集めとして呼 びかけた「100ヶ所プロジェクト」への寄付は、測定所開設へ何ヶ所も支援できるほどの金額が集まるに至りませんでしたが、それでも、たくさんの方の熱い お気持ちを頂戴することができました。ほんとうにありがとうございました。このご寄付くださったみなさまの期待に応え、最も有効に活かす道を検討した結 果、この100ヶ所プロジェクトの思いを引き継いで、各地での測定所の開設・運営を支える「全国市民放射能測定所ネットワーク」の準備資金、およびその中 心の一角としての役割を担う「こどもみらい測定所」の開設費用の一部として活用させていただくことに決定いたしました。ありがとうございました。


  寄付総額 830,403円(87名の皆さまによるご寄付)


※ 「全国市民放射能測定所ネットワーク」については、準備でき次第、寄付を募る予定とのことです。   

   「全国市民放射能測定所ネットワーク」http://shimin-sokutei.blogspot.com/


※ 「こどもみらい測定所」は既に活動を開始し、独自に寄付も受け付けています。

     「こどもみらい測定所」http://kodomira.com/

1 件のコメント:

  1. 日頃の運動、ご苦労様です。私は、福島県相馬市在住の「佐藤」というものです。私の居住地は、フクシマ原発地区から40Km~45Kmのところであり、皆様もご存知のとおり、 「立谷相馬市長の言動にあった、私は篭城すると宣言した相馬市に住んでおります。(独裁市長の言いなりの議会・行政下のもとで何も言えずに生活をしております)情けない話ですが」。

    しかし今回だけはとても許せない相馬市長のやり方を、皆様に知っていただきたい、及ご指導いただきたい事がありましたので何卒ご教授をお願いします。

    【案件】
    今、相馬市に震災ガレキ焼却場があり、稼動しております。その焼却場の隣地にJAF少年サッカー場・ソフトボール練習場・パークゴルフ場等の子供達が利用する施設があります。 そこに、本年10月9日から震災ガレキと原発汚染の「除染ゴミ3μ/SV」を環境省と相馬市とで内々に打合せし、市民に知らしめることなく、混合焼却を試験的に実施しました。 結果は、焼却場近辺で4000ベクレルの結果が出たと内部関係者から報告がありました。相馬市長と環境省とは、3000ベクレルであったと虚偽の結果だし、国の基準(8000ベクレル以下でOK)を満たすので、来年からは、「除染ゴミ7μ/SV」を燃やすことを、市議会と区長会に報告した模様です。市議会は相馬市長に一言も、反対も、相馬市民の健康問題の件も、一切質問しなかったとのことです。 私は心配です。 正確な情報が、事前説明が無い中で、 子供達の健康に害は無いのでしょうか? 私は 心配しております。
    更には、震災ガレキ焼却場を運営している企業団として 「IHI」 が参画しており、IHIが焼却場従業員に対し、原発除染作業員と同様の防護服・防護マスクを装着し作業にあたるよう、従業員に説明したとのことであります。 【外部・内部被爆防止の為】

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