2015/01/28

2/27〜3/1 映画上映会と写真展「被災地に思いはせる 震災から3月で4年」/群馬


2015年1月28日 東京新聞より
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20150128/CK2015012802000183.html

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の発生から三月で四年。いまも東北や、避難先で続く復興への試行錯誤や、被災者の避難生活に思いをはせようと、映画上映会と写真展が二月、県内で相次いで催される。
◇映画 陸前高田の植樹伝える
 大震災で甚大な津波被害に遭った岩手県陸前高田市で、津波が到達した地点にサクラを植樹しているNPOを追った記録映画「あの街に桜が咲けば」の上映会が二月五日、前橋市小屋原町の共愛学園前橋国際大で開かれる。
 「映画を見て、大切な人を災害から守るために何をすればいいかを考えてもらえれば」と、映画を監督した小川光一さん(27)=東京都豊島区。小川さんは多数のNPOに所属してドキュメンタリー映画製作や東北支援などをしている。
 映画は、小川さんが陸前高田市で震災被害を伝えることに取り組むNPO法人「桜ライン311」に二年間、密着取材して撮影。NPOは津波が到達した地点をサクラで結ぶ植樹活動に取り組んでおり、映画はメンバーらの活動にかける思いを描いたという。二〇一四年公開で四十分。
 当日は、小川さんを迎えたトークもある。前橋国際大の授業「平和論」の一環だが、学外からの参加も自由。上映会を企画した大森昭生副学長(46)は仙台市出身で実家や友人たちが被災した。「大震災の発生からまもなく四年がたとうとしているが、復興にはまだ時間がかかる。忘れないことの大切さをいま一度確認したい」と話す。
 上映は午前十時半から。参加無料。先着百人。申し込みは、前橋国際大=電027(266)9060=へ。
◇写真 飯舘人々の暮らしは?
 原発事故で放射性物質により汚染された福島県飯舘村や、村人の暮らしを撮り続けている村の酪農家、長谷川健一さん(61)の写真展「飯舘村Part2(ローマ数字の2)」は、二月二十七日から高崎市吉井町の吉井文化会館で開かれる。
 市民グループ「放射能から子どもを守ろう!吉井の会」が、「飯舘村写真展実行委員会」から写真パネルを借りて開催する。高崎市内で昨年三月に開催した第一回に続き、二回目。
 今回は、二〇一一年夏から一三年までに撮影した五十点を展示。仮設住宅の日常や本格化した除染作業、原子力損害賠償紛争解決センターの集団申し立てなどの様子を写している。
 長谷川さんは「除染作業が一向に進まない実態を見てほしい」と話す。
 飯舘村は一一年四月、村内全域が計画的避難区域に設定された。一二年七月、一時的な立ち入りができる避難指示解除準備区域と居住制限区域、立ち入りができない帰還困難区域の三区域に再編された。
 今年一月現在、福島県内外で村民の大半に当たる約六千七百人が避難生活を続けている。
 写真展は二十七日が正午~午後五時。二十八日が午前十時~午後五時。最終日の三月一日は午前十時~午後三時。入場無料。カンパを一口三百円で募る。




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