2015/02/16

戦場ジャーナリストが語る「政府が立ち入り禁止という場所にこそ中に入るのが仕事」

[広川隆一さんの記事です。チェルノブイリの子どもたちにジャーナリストについて語った言葉、『みんなが生きていくための情報が与えられなかったからです』こんなふうに、福島で甲状腺の手術を受けた子どもたちが伝えられ、考えられる場はあるのでしょうか。100人を超える子どもたちに起きていることなのに、水面下で現実だけが進行していき、国内のことなのに、ジャーナリストどころか、何も誰も語ろうにも語れないという状況はおかしいです。子ども全国ネット]


フォトジャーナリストとして長年にわたり中東やチェルノブイリを取材し続けてきた重鎮・広河隆一氏。
 現在、イスラエルの取材から帰ってきたばかりの広川氏に「安倍首相が出した声明をイスラム社会はどのように受け止めているのか」から「ジャーナリストの在り方」まで語っていただいた。 
(略)

「僕はチェルノブイリ原発事故の救援運動もしていて、放射能に汚染された子供たちの保養センターをつくりました。そして、何度かこのセンターで子供たち向けにジャーナリズム教室を開きました。 


そこで『キミたちは甲状腺の手術をして、その時死ぬほど怖い思いをしたでしょう。じゃあ、なぜ病気になったのか。それは原発が爆発した後の放射能のことを隠されたり、その時に飲まなければいけない薬を飲まなかったり、そうしたみんなが生きていくための情報が与えられなかったからです』と教えました。 

そして、『みんなも含めて、世界中の人たちが持っている共通の大事な権利がひとつあります。それは生きる権利です。生きる権利とは幸せに生きる権利や健康に生きる権利が含まれていて、この生きる権利を行使するために自分たちの代表を選挙で選んだり、憲法を持ったりする必要がある。 

でも、自分たちが選んだ人たちが権力を持った後、本当に人々の生きる権利を守ってくれるわけではなくて、いつの間にか戦争の道に進んでしまうかもしれない。そこで、生きる権利とともに必要なのが知る権利で、その知る権利をみんなから委託されているのがジャーナリストなんだよ』と伝えました。 

だから、ジャーナリストは隠された真実を人々に伝えるのが仕事で、軍や政府や大企業が隠していることがないかを調べるわけです。政府の言ったことをそのまま垂れ流すのはジャーナリズムではありません。 

むしろ、軍や政府が『立ち入り禁止』だと言ったら、その中で知られてはまずいことが隠されているかもしれないと考え、中に入って取材活動をする。 

私は人々の生きる権利とつながることを求めてジャーナリストを続けたいと思っています」 

全文はこちらから
http://yukan-news.ameba.jp/image/20150216-49/




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