2015/03/27

岡山/復興語る「学生サミット」 未来作る若者交流 県内の310人、福島の高校・大学生40人招き 29日

(学生同士の交流&話し合う機会は大いに歓迎だし、それを岡山で行うことも賛同できるが、測定しているからといって、基準値以下を安全として「食べて応援」で風評被害を解消しようとするのであれば、再考願いたいところです。 子ども全国ネット)

毎日新聞 2015年03月27日 地方版
http://mainichi.jp/edu/news/20150327ddlk33040552000c.html

東日本大震災で被災した福島県の高校・大学生約40人が29日、岡山県内の同世代約310人と岡山市内で復興を語り合う初の「学生サミット」(実行委主催、福島県など共催)に参加する。昨年4月から1年間、福島県に派遣された岡山県職員、八木慶市さん(43)が呼び掛け、学生や教員などの協力で実現した。食イベントなども同時開催し、八木さんは「岡山の若者が復興に関わり、交流を育てるきっかけにしたい」と期待している。

 ◇県職員が企画

サミットはJR岡山駅西口の岡山コンベンションセンター(北区)で開く。福島側は特産品を使った商品開発や仮設住宅支援など、岡山側は福島の物産販売などの活動を紹介し、今後の交流や協力について話し合う。また、学生の夢などを描いた「復興フラッグ」を作り、岡山市内で展示する。一方、JR岡山駅東口前の広場では28、29の両日、両県共通の特産物・桃をデザインした「ももだるま」作りや、福島の食を味わえる催しもある。

八木さんは福島県商工総務課で、国と県が復旧費用を補助する「グループ補助金」を申請する中小企業の支援を担当した。東京電力福島第1原発事故の影響で事業再開の判断が遅れたケースも多く、生活再建の難しさを感じた。また、農産物などの風評被害を痛感し、「農水産物の放射性物質検査を徹底し、基準値以下の物だけを出荷する、などの情報が被災地外で知られていない」と気付いたという。

仮設住宅訪問などのボランティアにも参加。被災地外で震災への関心が薄れる危機感ももったことから、福島と岡山を結ぶ企画を考え、昨年夏から岡山県内の高校などに交流を提案。福島県の協力も得て、学生サミット開催にこぎつけた。各地からの派遣職員と関わる福島県商工総務課の今村雅隆さんは「『地元と福島のつながりを』と考える人は多いが、企画を実現させるのは難しい。復興を進めるうえで、未来を作る若者の交流は重要」と歓迎する。

八木さんと、学生サミットなどに参加する岡山理科大の学生約10人は26日、北区で準備作業をした。工学部3年の井口陽平さん(23)は震災後に年3、4回、東北の被災地に通ってきたといい、「震災の記憶が薄れる中、被災地について伝え続けることが大事。今回の催しを通し、現地に行くのが難しい人も支援に関わることができる、と知ってもらえたら」。理学部1年の松本息吹さん(19)は「震災から4年が過ぎ、自身も含めて風化が進むのは大変と思い、初めて支援活動に参加した」と話していた。

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