2015/05/16

福島/30日にイベント 気になる放射線量は? 避難者らつなぐ交流会 福島の暮らし語り合おう


2015.5.16  産経新聞
http://www.sankei.com/region/news/150516/rgn1505160065-n1.html

東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から4年が過ぎたが、県内では今も多くの人が避難生活を続け、高い放射線量の地域がある。福島について改めて理解を深めようと、放射能や生活の気になることについて、気軽に語り合える「ふくしまくらす交流会」が福島市内で開かれ、復興支援者や避難者らをつなぐ場にもなっている。

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主催は「NPO法人ふくしま30年プロジェクト」。放射線量を計測したり、情報発信をしたりしている。交流会は昨年から同市内で始まり、今年3月に同市内の屋内遊戯施設「CHANNEL SQUARE(チャンネルスクエア)」に活動拠点を移し、チャンネルスクエアとの共同企画として第1回が4月28日に開催された。

交流会には、復興支援をしている団体関係者や主婦、飲食店経営者らが参加。チャンネルスクエアの飲食施設で作られた県産食材のランチをゲルマニウム半導体検出器で測定して試食するなどした。

測定結果の数値は、セシウム134、137ともに検出限界の1キログラム当たり1・53ベクレルを下回り、「不検出」。主催者側は、事前にどのくらいの値が検出されるかを参加者に尋ねており、ほとんどの人が高い数値になると答えていた。参加した福島市の自営業、阿部美和さん(42)は「(放射線については)4年経って気にしているようで気にしていない、あいまいな感じになっていたことに気づいた。もう一度考えるいい機会になった」と話した。

参加者らはほかにも屋外に出て、空間放射線測定器「ホットスポットファインダー」を使って計測したりした。

ふくしま30年プロジェクトの理事、佐原真紀さん(42)は「福島で暮らしていく上で疑問に思ったことを気軽に語り合える場は必要だと思う。これからも交流会を続けていきたい」と話した。

1回目はすぐに定員の15人が埋まったため、同じ内容のイベントを30日に開催する。午前11時~午後1時半、チャンネルスクエアのカフェスペース内で参加費500円、定員15人。問い合わせは、ふくしま30年プロジェクト(電)024・573・5697。

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