2015/12/13

第1原発事故 子どもが甲状腺検査 塩谷と矢板で 2日間で130人受診/栃木

2015年12月13日 毎日新聞
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東京電力福島第1原発事故を受けて、子どもたちの健康状態を把握してもらおうと甲状腺エコー検査が12日、塩谷町大宮の大宮コミュニティーセンターで始まり、同町と矢板市の子ども69人が受診した。両市町で行われるのは昨年に続いて2回目。


子どもの首にエコー検査器を当てて、保護者に説明する野宗義博医師(左)
=塩谷町大宮の大宮コミュニティーセンターで
2011年の原発事故後に福島県が実施している県民健康調査で100人の子どもが甲状腺がんと診断されたことなどを受け、「放射能から子どもを守る会塩谷」と「子供の未来を考える会ハチドリ」が企画。検査の機材をそろえている「関東子ども健康調査支援基金」(事務局・茨城県守谷市)に依頼して実現した。

検査は、島根大医学部の野宗義博教授が協力。子どもの喉に機器を当てて超音波による画像を見ながら、保護者に丁寧に説明した。野宗教授が「安心してください」と伝えると、保護者らはほっと胸をなで下ろした。塩谷町に住む30代の女性は、7歳と4歳の娘を連れて受診。「食べ物に気を使うなど、何となく不安になってしまう。近くでやってくれて助かった」と話した。

子どもを守る会の大山香織さん(51)は「福島の調査と原発事故の因果関係ははっきりしていないが、甲状腺がんの疑いがある子どもが増えていることに危機感がある。過剰診療などの指摘もあるが、他のがん検診のように、気軽に受けられる環境を整えてほしい」と訴えた。

検査は13日もあり、2日間で約130人が受診する予定。【野田樹】


栃木)子どもの甲状腺検査始まる 矢板・塩谷など

2015年12月13日 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASHDD4V1MHDDUUHB004.html

原発事故で放出された放射性物質の影響が懸念される中、矢板市・塩谷町と周辺の子どもを対象とした甲状腺検査が12日、塩谷町大宮コミュニティセンターで2日間の日程で始まった。

ボランティア医師らによる
甲状腺検査を実施している「関東子ども健康調査支援基金」主催。矢板市・塩谷町では昨年12月に続いて2回目。島根大医学部の野宗義博教授ら医師2人が超音波検査機で甲状腺の状態を調べ、画像を見ながら保護者にも説明した。定員100人に200人以上の応募があったといい、この日は約70人が検査を受けた。

 医師の説明を受けながら甲状腺検査を受ける子ども=塩谷町大宮
検査後、野宗医師は「今日も2次検査を必要とする子どもはいなかった。ほっとしている」と語った。小学生の子どもに付き添った塩谷町の保護者の一人は「事故直後も外で遊ばせていたので心配だった。丁寧な説明を受けて安心しました」と話した。(堀井正明)

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