2016/06/25

<汚染稲わら>環境省がサンプル採取/宮城

2016年6月25日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201606/20160625_13018.html

環境省は24日、東京電力福島第1原発事故で発生した未指定廃棄物の汚染稲わらを調査するため、大崎市内の保管庫でサンプル採取を行った。調査には伊藤康志市長が立ち会った。

調査の対象となった保管庫には2013年3月から約31トンが積まれたままになっている。担当者が庫内の10カ所から60~110グラムずつサンプルを抜き取り、袋詰めにした。東京の調査機関で放射能濃度などを調べる。

大崎市内には46カ所の保管場所があり、計733トンの汚染稲わらが一時保管されている。全量が未指定廃棄物で、環境省は「保管開始時点のデータがなく、放射能濃度の減衰を調べることはできない」と話す。

伊藤市長は「汚染物質の近くで暮らす住民の不安を早急に取り除くことが必要。市が焼却などの処理をするのは不可能で、国が実態に即した解決策を打ち出すよう望む」と語った。

県内では大崎市をはじめ14市町が未指定の農林系汚染廃棄物を保管し、国に調査を要望した。環境省は4月以降、栗原市を皮切りに12市町でサンプル採取を終え、残る白石市と丸森町でも8月までに実施。9月中をめどに調査結果をまとめ、処理方法に反映させる。

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