2016/08/30

境港、米子に備蓄 乳幼児用の安定ヨウ素剤/鳥取

2016年8月30日 日本海新聞
http://www.nnn.co.jp/news/160830/20160830009.html

原発事故時に甲状腺被ばくを抑制する安定ヨウ素剤について、鳥取県は今秋以降、新しく開発された乳幼児向けのゼリー状薬剤の配備を始める。中国電力島根原発(松江市)から30キロ圏内にある境港、米子両市の一時集結所などに備蓄する。

これまでの薬剤は3歳以上が対象。3歳未満の乳幼児が服用する際には、薬剤師が粉末剤にシロップを加えて調剤する必要があった。服用が遅れるとの指摘から、鳥取県をはじめ全国各地の自治体が新薬開発を要望していた。

新しい薬剤は生後1カ月までの新生児用と、生後1カ月から3歳未満用の2種類がある。使用期限は3年。県は新生児用820包、生後1カ月から3歳未満用3300包を準備。購入費として約160万円を見込み、国が全額負担する。

県医療指導課によると、島根原発30キロ圏内の境港、米子両市の年間出生数は約500人、生後1カ月から3歳未満の 幼児は約1600人。(今岡浩明)

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