2016/09/15

指定廃棄物の行方 伊藤環境副大臣が訪問 塩谷町長ら反対訴え/栃木

2016年9月15日 下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20160915/2449077 

放射性物質を含む指定廃棄物の処分場問題で、伊藤忠彦(いとうただひこ)環境副大臣は14日、就任あいさつのため塩谷町役場を訪れ、見形和久(みかたかずひさ)町長らと面会した。伊藤氏は町内の候補地での詳細調査実施への協力を文書で要請した。見形町長は「豊かな自然と水を次世代に引き継がないといけない」などと話し、あらためて反対を伝えた。

要請書は「建設を決めた上で詳細調査を行うものではない。調査の結果については町の意向を十分に聞き、町民の納得が得られるよう丁寧に説明し、進める。調査の実施に向け、調査内容や結果の評価の方法などを説明したく、協力をいただきたい」などとしている。

会談に同席した町議の1人は「われわれは調査に同意しない。環境省を信用しない」と話した。見形町長は隣接や下流の市町を引き合いに「町民だけの問題ではない。進め方をよく検討してほしい」と求めた。これに対し、伊藤氏は「信頼関係を持てるように努力したい」と答えた。

同町内の候補地をめぐっては、昨年9月の関東・東北豪雨で一部が冠水したことを理由に、町が候補地になり得ない土地として選定を返上した経緯がある。

会談後、記者団の取材に応じる伊藤環境副大臣(右から2人目)と見形町長(右)
=14日午前、塩谷町役場

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